天の川銀河に似た棒状構造をもつ最遠の銀河を発見! 理論モデルと矛盾か | アストロピクス

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天の川銀河に似た棒状構造をもつ最遠の銀河を発見! 理論モデルと矛盾か

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測データから、天の川銀河に似た棒状構造をもつ銀河が初期の宇宙で発見されました。スペインのCSICアストロバイオロジーセンターのLuca Costantin氏らによる研究です

理論モデルでは、初期宇宙での物理的・力学的条件が棒状構造の形成を妨げると予測されています。宇宙の年齢は現在138億年ですが、棒状構造は宇宙年齢の半分ほどの時代になるまで観測されないと考えられてきました。

今回発見された棒状構造をもつ銀河ceers-2112は、宇宙誕生から21億年後の宇宙で発見されました。その当時の天の川銀河と似た質量を持っています。

研究チームによると今回の発見は、宇宙誕生21億年後のころの銀河の進化がダークマターではなくバリオン(星や銀河を構成する通常の物質)によって支配されていたことを示しているとのことです。【1分で読む宇宙ニュース】

Image Credit: Luca Costantin/CAB/CSIC-INTA

(参照)Centro de Astrobiología - CABUC Riverside