ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「クジラ銀河」 | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「クジラ銀河」

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が渦巻銀河NGC 4631をとらえたものです。NGC 4631は、りょうけん座の方向、約3000万光年の距離にあります。銀河の全体像の外観から「クジラ銀河」とも呼ばれています。

クジラの腹部にあたる画像左側の銀河の中心付近では、多くの塵が明るい星々の光を遮っています。画像右の銀河の外側へ向かうにつれ、星や塵が少なくなっているのが分かります。ただ近くにある銀河との相互作用によりできた明るく青い星形成領域が見られます。

NGC 4631は、私たちの天の川銀河に似た渦巻銀河ですが、NGC 4631の銀河円盤が地球に対していほぼ真横を向けているため、渦巻は見られません。

画像は2011年11月14日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: NASA & ESA

(参照)ESA/Hubble