かみのけ座にある渦巻銀河のペア 〜 ハッブル打ち上げ27周年記念画像

ハッブル宇宙望遠鏡が、NGC 4302とNGC 4298という2つの渦巻銀河のペアをとらえた画像です。どちらも、かみのけ座の方向、約5500万光年の距離にあります。ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ(1990年4月24日)27周年を記念して、2017年4月に公開された画像です。

これらの銀河は、1784年にドイツ出身のイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。銀河円盤を真横から見ている左の銀河がNGC 4302、斜めから見ている銀河がNGC 4298です。2つの銀河は、見た目の角度が違うために異なる構造をしているように見えますが、実際には非常によく似た構造の銀河です。

NGC 4302は直径約8万7000光年で、天の川銀河の60%ほどの大きさです。NGC 4302では、銀河円盤の塵が星々の光を背景にシルエットとなって暗く映っています。またNGC 4302では、星の光が塵に吸収されることでNGC 4298よりも暗く見えており、波長の短い青い光の方が吸収されやすいため赤っぽく見えています。

NGC 4298は直径約4万5000光年で、天の川銀河の3分の1ほどの大きさです。NGC 4298には渦巻構造が見えますが、渦状腕はあまりはっきりしていません。

ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年(2020年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「30 Years, 30 Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで公開しています。冒頭の画像はその27枚目のものです。

Image Credit: NASA, ESA, and M. Mutchler (STScI)

https://www.flickr.com/photos/nasahubble/49577397566/in/album-72157713228021437/

https://hubblesite.org/contents/media/images/2017/14/4019-Image.html