土星探査機カッシーニが地球フライバイの際に撮影した月 | アストロピクス

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土星探査機カッシーニが地球フライバイの際に撮影した月

1999年8月17日に、土星探査機カッシーニが地球でフライバイした際に撮影した月の画像です。0.33μmを中心とするスペクトルフィルターを通して80ミリ秒の露光で撮影されました。

画像に映る月面の多くは地上から見られる場所が見えています。画像中央は「神酒の海」、その右上側に「豊かの海」や「危難の海」が映っています。

1997年10月に打ち上げられたカッシーニ探査機は、金星で2度フライバイを行った後、1999年8月に地球でのフライバイを行いました。なおフライバイは、惑星などの重力を利用して探査機を加速したり、探査機の軌道を変更したりするために行われます。地球でのフライバイによって、カッシーニ探査機は秒速5.5km加速しました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal