いて座の惑星状星雲Sh2-42 | アストロピクス

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いて座の惑星状星雲Sh2-42

いて座の惑星状星雲Sh2-42を、南米チリ北部にあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSMARTS 0.9m望遠鏡で撮影した画像です。

惑星状星雲には「惑星」という言葉が含まれていますが、小さな望遠鏡を使って観測していたころ、惑星のように見えたことから付けられただけで、惑星とは全く関係ありません。実際には太陽程度の質量の星の晩年の姿です。

太陽程度の質量の星が年老いて赤色巨星になり、やがて外層のガスが宇宙空間へ放出されます。高温の中心星からの紫外線が、放出されたガスを電離して輝いたものが惑星状星雲です。私たちの太陽も50億年ほど後には惑星状星雲になると考えられています。

この画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(National Optical-Infrared Astronomy Research Laboratory)から2021年5月26日にリリースされた「Images of the Week」です。

Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgment: Image processing: T. A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab