近赤外線撮像装置「NEWFIRM」でとらえた球状星団オメガ・ケンタウリ | アストロピクス

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近赤外線撮像装置「NEWFIRM」でとらえた球状星団オメガ・ケンタウリ

この画像に映っているのは、球状星団オメガ・ケンタウリ(オメガ星団)です。オメガ・ケンタウリは、ケンタウルス座の方向、地球から約1万7000光年の距離にあります。

球状星団は、数万から数百万個の星が球状に集まった星団です。天の川銀河には160個ほどの球状星団があることが知られています。オメガ・ケンタウリは約1000万個の星を含んでおり、天の川銀河で最大の球状星団です。

画像は、南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に取り付けられた近赤外線撮像装置「NEWFIRM」で撮影されました。

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NEWFIRM、ブランコ望遠鏡には2度目の設置

NEWFIRMは2006〜10年および2012〜16年、アメリカ、アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台(KPNO)の4mメイヨール望遠鏡に設置され観測が行われていました。また2010〜11年には、CTIOのブランコ望遠鏡に設置されていました。今回、ブランコ望遠鏡に再び設置され、試運転中に撮影された1枚が冒頭の画像です。

NEWFIRMは今後、重力波イベントに対応する天体を探索するために使われます。また現在チリで建設中のベラ・ルービン天文台で検出される突発天体などの追跡観測も行う予定です。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA, T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab