ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた特異銀河NGC 1614。NGC 1614はエリダヌス座の方向、約2億光年の距離にあります。
NGC 1614は、かつての銀河どうしの合体によって、画像に見られるような風変わりな形になりました。また銀河衝突によって大きな方の銀河の核に巻き込まれた小さな銀河から星間ガスの乱流が生み出され、核で始まった爆発的な星形成が銀河の外側へゆっくりと広がっていきました。
NGC 1614はその外観などから、特異銀河、スターバースト銀河、高光度赤外線銀河などに分類されています。高光度赤外線銀河は、局所宇宙(銀河系に比較的近い範囲の宇宙)で最も明るい天体の一つで、実際、NGC 1614は2億5000万光年以内で2番目に明るい銀河です。
2020年8月10日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Adamo
(参照)ESA/Hubble