宇宙に浮かぶ小さな惑星? ステレオ投影で見たESOラ・シヤ天文台 | アストロピクス

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宇宙に浮かぶ小さな惑星? ステレオ投影で見たESOラ・シヤ天文台

一見すると、小さな惑星が宇宙空間に浮かんでいるようにも見えるこの画像は、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)のラ・シヤ天文台を、ステレオ投影と呼ばれる技術を使ってとらえたものです。

ラ・シヤ天文台は1969年に設立されたESOの最初の観測所で、NTT(新技術望遠鏡)や、3.6m望遠鏡などが設置されています。NTTで撮影した画像は、アストロピクスでもオメガ星雲のクローズアップ木星や土星などの画像を紹介したことがあります。一方、3.6m望遠鏡に搭載されている「HARPS」という分光器は、太陽系外惑星の探査に大きく貢献しています。

画像左上側には弧を描いた天の川が見えています。よく見ると南十字やケンタウルス座アルファ星、さそり座のアンタレスなどが写っているのが分かります。画像下の方には大小のマゼラン銀河も写っています。

画像は2021年8月2日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESO/P. Horálek

(参照)ESO