5度目の冬に耐えつつオポチュニティが撮影した火星

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車オポチュニティがとらえた火星表面のようす。オポチュニティの火星到着から8周年を迎えようとしていた2012年1月中旬に撮影された画像です。そのころはオポチュニティのいた地域では冬の時期で、オポチュニティは火星で5度目の冬を迎えていました。

当時、オポチュニティの太陽電池パネルには砂が積もって発電量が低下していました。そのため日射量の落ちる冬の間は、非公式に「グリーリー・ヘイブン」と愛称が付けられた、太陽に面する斜面に留まることになりました。

画像はそのグリーリー・ヘイブンから撮影された画像です。画像中央や手前あたりに、風の影響を受けたようすがみられます。

オポチュニティは2003年7月8日に打ち上げられ、翌2004年1月25日に火星に着陸しました。着陸以降の8年間で、オポチュニティは34.4kmを走破していました。その後もオポチュニティは2018年6月10日に通信途絶するまで稼働し続け、最終的な走行距離は45km以上に及びました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Cornell/Arizona State Univ.

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA15281