すばる望遠鏡がとらえた「クジラ銀河」と「ホッケースティック銀河」

この画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されたものです。大きく見えているのは、クジラ銀河(NGC 4631、右上)とホッケースティック銀河(NGC 4656、左下)です。りょうけん座の方向、約2500万光年の距離にあります。

クジラ銀河は、天の川銀河やアンドロメダ銀河よりも小さな銀河です。左下のホッケースティック銀河とともに形が崩れていることから、互いに影響しあっていることが推測できます。2つの銀河は、衝突・合体に向かう過程にあるのかもしれません。

すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。クジラ銀河とホッケースティック銀河をとらえたこの画像は、2024年8月14日に、すばる望遠鏡のウェブページで紹介されたものです。

(参考記事)ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「クジラ銀河」

Image Credit: 東北大学/国立天文台

(参考)すばる望遠鏡25周年記念画像

(参照)すばる望遠鏡