真横から見た渦巻銀河NGC 4423 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像は、おとめ座の方向、約5500万光年の距離にある銀河NGC 4423をハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。細長く見えていますが、実際には渦巻銀河に分類されている銀河です。

細長く見えるのは、渦巻銀河を真横から見ているからです。渦巻銀河は、中央にふくらんだ「バルジ」と呼ばれる部分があり、その周りを銀河円盤が取り囲んでいます。銀河円盤には渦状腕が渦を巻くように伸びていますが、円盤を真横から見ているため渦状腕は見えていません。この画像では、バルジはやや黄色みを帯びて映っています。その両側にある青っぽい色の領域が銀河円盤です。

画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年3月4日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Sun

(参照)ESA/Hubble