すばる望遠鏡がとらえた海王星の新衛星「S/2021 N1」 | アストロピクス

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すばる望遠鏡がとらえた海王星の新衛星「S/2021 N1」

先日アストロピクスでもお伝えしましたが、太陽系の2つの巨大氷惑星、天王星と海王星で、新たな衛星が合計3つ発見されました。(参考記事)天王星と海王星の衛星を新たに発見

画像はそのうちの1つ、海王星で発見された新衛星「S/2021 N1」を、すばる望遠鏡でとらえたものです。2021年9月7日に撮影されました。画像中央の円内に衛星が見えています。S/2021 N1の明るさは27等で、地上の望遠鏡を用いて発見された中では最も暗い衛星です。

S/2021 N1は、海王星で2つ発見された新たな衛星のうち、海王星からより遠いところを公転している天体です。直径14kmで公転周期は約27年。すばる望遠鏡で2021年に初めて発見され、その後、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)、ハワイのジェミニ北望遠鏡での観測から軌道が決定されました。

Image Credit: Scott Sheppard/カーネギー研究所

(参照)すばる望遠鏡