この画像に映っているのは、カリーナ星雲内にある星形成領域NGC 3324です。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したことで知られる「宇宙の崖(Cosmic Cliffs)」と呼ばれる領域も映っています。カリーナ星雲は、りゅうこつ座の方向、約7600光年の距離にあります。
(参考記事)ウェッブ望遠鏡がとらえた星形成領域の「宇宙の崖」
画像はチャンドラX線望遠鏡のX線(紫)と、ウェッブ望遠鏡の赤外線(黄、緑、シアン、青)の画像を組み合わせたものです。若く高温の巨大星からの紫外線と星風により、ガス雲に空洞ができています。NGC 3324にある2つの星団の若い星からのX線が、チャンドラ望遠鏡によってとらえられています。
1999年7月に打ち上げられた、NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡は、2024年7月で25周年を迎えました。打ち上げ25周年を記念して、チャンドラ望遠鏡のX線データを含む25点の新たな画像が公開されました。冒頭の画像は、その25点のうちの1枚です。
Image Credit: X-ray: NASA/CXC/Ludwig Maximilian Univ./T. Preibisch et al.; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI; Image processing: NASA/CXC/SAO/N. Wolk