銀河面とは垂直方向にリングが取り巻くポーラーリング銀河NGC 2685 | アストロピクス

銀河面とは垂直方向にリングが取り巻くポーラーリング銀河NGC 2685

この画像に映っているのは、おおぐま座にある銀河NGC 2685(Arp 366)です。「らせん銀河」とも呼ばれるNGC 2685は、地球から約4000万光年の距離にあります。画像はハワイ島、マウナケア山頂付近にあるジェミニ北望遠鏡で撮影されました。

NGC 2685は「ポーラーリング銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。ポーラーリング銀河とは、南北の極(ポーラー)を通るように、銀河面に対して垂直の方向にリングがある銀河のこと。NGC 2685ではレンズ状銀河に対して垂直に、ガスや星、塵からなるリングが取り巻いています。NGC 2685は、地球から最も近いポーラーリング銀河の一つです。

銀河面とリングが交差しているのは、銀河の相互作用や合体などの名残だと考えられています。NGC 2685のリングは、別の銀河から物質を取り込んで形成されたとみられています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年4月10日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Rodriguez (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), & M. Zamani (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab