この画像は、地球近傍小惑星2006 HV5をレーダーでとらえた画像です。地球から約240万km(地球〜月間の距離の約6.3倍)の距離まで最接近する前日の2023年4月25日に、アメリカ、カリフォルニア州にあるゴールドストーンの70mアンテナで観測されました。
レーダー画像から、2006 HV5は差し渡し300mほどであることが判明。以前、NASA(アメリカ航空宇宙局)のNEOWISEミッションで行った赤外線観測から得られた推定値が裏付けられました。レーダー観測からは大きさだけでなく、ミートボールのような形状も観察されました。2006 HV5の形はやや扁平で、約3.6時間で自転しています。
なお2006 HV5が地球に衝突する危険性はありません。この程度のサイズの小惑星は、平均して1年に1回ほど地球に接近します。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech