小惑星ベンヌのサンプル入り容器の開封に成功

NASA（アメリカ航空宇宙局）ジョンソン宇宙センターのキュレーションチームは、探査機オシリス（オサイリス）・レックスが小惑星ベンヌ（ベヌー）から持ち帰ったサンプルの入った容器の開封を完了したことを明らかにしました。画像は開封後のサンプラーヘッド（サンプル容器）を撮影したもので、多くのサンプルが見えています。

これまでNASAが目標としていた60グラムをこえる70.3グラムのサンプルが回収されていました。ただそれらはサンプラーヘッドの外にあったものが多く、35個のうち2個の留め具を外すことができず容器内の試料はほとんど取り出せていませんでした。

サンプルの回収作業は、汚染を避けるために特別なグローブボックス内で行われます。当初使用が承認されていたツールでは留め具を外せなかったため、NASAはボックス内で使える新たなツールを設計・製造し開封作業を行いました。2024年1月10日に、残りの2つの留め具を外すことに成功しました。

残りのサンプル物質には、最大1cmほどのサイズの石や塵が含まれています。今後計量が行われ、全体の質量は今後数週間以内に判明する予定です。