火星のリンクルリッジ | アストロピクス

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火星のリンクルリッジ

この画像はエクソマーズのトレース・ガス・オービター(TGO)に搭載されたCaSSISカメラで、2020年12月13日に撮影されたものです。CaSSISカメラで撮影された2万枚目の火星画像になりました。

画像には、火星のタルシス地域として知られる広大な火山台地にあるソリス尾根(Solis Dorsum)の一部が写っています。ソリス尾根は「リンクルリッジ」と呼ばれる地形です。リンクルリッジは長く曲がりくねった尾根で、惑星内部が冷えて収縮したことで発生した力によって形成されたと考えられています。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

画像は2021年1月28日に公開されました。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA