この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが水星表面をとらえたもので、大小さまざまなサイズのクレーターが映っています。中でも最も大きく見えているのが「ミケランジェロ・クレーター」です。ミケランジェロ・クレーターは直径約230km、ピーク・リングと呼ばれる環状の盛り上がりがあるのが特徴的です。
画像は2012年3月26日に撮影されました。昼夜境界付近が撮影されており、太陽光が低い位置から当たっているため影ができやすく、地形の凹凸がよく分かります。
水星のクレーターには、世界各国の画家や音楽家、作家など芸術家の名前にちなんだ名前が付けられています。ミケランジェロはイタリアの有名な画家の名です。水星のクレーターの中には、日本人にちなんで名付けられたものも30個あります。
Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington