秒速24kmで移動する星の前面に現れた衝撃波面

この画像は、へびつかい座ゼータ星の周辺を、スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でとらえたものです。へびつかい座ゼータ星は、約370光年の距離にある若い巨大星です。太陽より6倍も高温で、また太陽の20倍以上の質量があります。

へびつかい座ゼータ星は、秒速24kmもの速度で画面左側に向かって移動しています。進行方向前方に、へびつかい座ゼータ星の恒星風と、周囲に存在する星間ガスや塵とがぶつかってできる弧状の衝撃波面(バウショック)がみえています。恒星風と、星間ガスや塵とは、星から2分の1光年ほどのところで衝突しています。その距離は、太陽から冥王星までの距離の約800倍に相当します。

へびつかい座ゼータ星のバウショックは、塵に邪魔されて可視光ではみることができません。スピッツァー宇宙望遠鏡は赤外線によって、塵に隠されているバウショックをみることができたのです。

3.6μmと4.5μmで観測した画像を青、8.0μmの画像を緑、24μmの画像を赤に割り当てて色合成したものです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

http://www.spitzer.caltech.edu/images/5517-sig12-014-Massive-Star-Makes-Waves

アストロピクスではTwitterやFacebookでも更新情報をお届けしています