アルマ望遠鏡がとらえた、赤色巨星のまわりの球殻構造と渦巻構造

太陽の質量の8倍より軽い星は、一生の最後に膨らんで「赤色巨星」と呼ばれる星になります。ちょうこくしつ座R星は、そのような赤色巨星の1つです。地球から1500光年の距離にあります。

アルマ望遠鏡による観測で、ちょうこくしつ座R星のまわりにある渦巻構造とそれを取り囲む球殻構造が発見されました。赤色巨星で渦巻構造と球殻構造が同時に見つかったのは初めてのことです。渦巻構造は、ちょうこくしつ座R星の周囲をまわる小さな星(画像には見えていません)によって作られていると考えられています。

赤色巨星は、自分自身を構成するガスを放出します。また赤色巨星は、星の中心部を取り囲むヘリウム原子核の層で、周期的に激しい核融合反応が起きることがあります。その激しい反応によって放出された大量のガスと塵によって、星を包む殻のような構造が作られます。爆発的な核融合反応は1万年から5万年に1回起こると考えられています。アルマ望遠鏡による観測から、ちょうこくしつ座R星では1800年前に爆発的な核融合反応が発生し、200年間続いたことが明らかになりました。

画像は2012年10月に公表されたものです。アルマ望遠鏡の本格運用が始まる前、一部のアンテナを用いた初期科学観測の時期に撮影されました。

Image Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/M. Maercker et al.

アルマ望遠鏡ESO

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