NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ローバー(探査車)パーサヴィアランス(Perseverance)が、2021年2月18日(日本時間19日)に火星へ着陸したときの様子をとらえた動画が公開されました。
パーサヴィアランスは火星の大気圏に突入後、パラシュートを使って減速したのち熱シールドを分離、その後バックシェルを切り離して降下ステージがローバーを抱えながら逆噴射してさらに減速、最終的にはローバーは降下ステージからケーブルで吊り下げられて着陸しました。映像には高度11kmでパラシュートを展開したところから、着陸が確認されるまでが収められています。
パラシュートが展開されたときの様子です(00:16)。
熱シールドを分離し、ローバーに取り付けられたカメラで火星表面が見えるようになりました(00:34)。
映像にはその後しばらく、落ちていく熱シールドと火星表面が映し出されます(02:05)。
降下ステージからローバーがケーブルで吊り下げられ降りていく様子も映っています。火星表面では砂ぼこりが舞っています。降下ステージからケーブルで吊り下げる方法は「スカイクレーン」と呼ばれています(02:55)。
ローバーが着陸し、降下ステージが飛び去るところで映像は終わります(03:09)。
こちらは映像を記録したカメラの位置を示した図です。クルーズステージは地球から火星への航行中に使われたもので火星の大気圏に入る前に切り離されていました。パラシュートの展開は、バックシェルに取り付けられたカメラで撮影されました。降下ステージのカメラでローバーを撮影、またローバーに取り付けられたカメラで降下ステージや火星表面などが撮影されました。
※Perseveranceは媒体によって「パーセベランス」「パーサビアランス」「パーシビアランス」「パーセヴェランス」などと表記されています。
Credits: NASA/JPL-Caltech