いずれ衝突する運命の楕円銀河と棒渦巻銀河 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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いずれ衝突する運命の楕円銀河と棒渦巻銀河 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像では、楕円銀河NGC 3558(左下)と棒渦巻銀河LEDA 83465(右上)の2つの銀河が目立っています。どちらも地球からおよそ4億5000万光年の距離にあります。画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものです。LEDA 83465は、渦状腕の形が四角形に見えています。

Abell 1185という銀河団に属する2つの銀河の間は、15万光年しか離れていません。天の川銀河とアンドロメダ銀河は約250万光年離れています。それと比べると、NGC 3558とLEDA 83465は非常に近いところに存在していることがわかります。NGC 3558はこれまで、LEDA 83465のような銀河をいくつか飲み込んできたとみられています。

NGC 3558は「LINER(ライナー)」と呼ばれる中心核をもつ銀河です。LINERは、核にある多くの原子や分子が弱く電離しているか全く電離していないことを示す電磁波を放ちます。

画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2023年10月9日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. West

(参照)ESA/Hubble