ハッブル望遠鏡が紫外線でとらえた木星

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が紫外線でとらえた木星です。紫外線の3波長で撮影した画像に青、緑、赤を割り当てて合成した擬似カラー画像になっています。木星が11月3日に衝になるのにあわせ、NASA(アメリカ航空宇宙局)から11月2日に公開されました。衝とは、木星など太陽系の天体と太陽が、地球から見てちょうど反対側になるときのことです。

この画像では、南半球にある大赤斑が暗く見えています。これは高高度のもやの粒子が紫外線を吸収するためです。極域の赤みがかったもやは、粒子の大きさや組成、高度のいずれかの違いにより、紫外線の吸収がやや少なくなっています。

Image Credit: NASA, ESA, and M. Wong (University of California - Berkeley); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA