この画像に映っているのは、ハワイ島のマウナケア山の山頂付近です。夜間に撮影されたものですが、まるで昼間に撮影されたかのように、空は青く大地も明るく見えています。
画像が夜に撮影されたことを示す手がかりが2つあります。一つは、空に描かれている星の軌跡です。これは長時間露光で撮影したときに現れるもので、地球の自転によって生じます。もう一つは左下に見える人工的な照明です。昼間にはこのような照明は必要ありません。画像全体が明るく見えているのは、長時間露光によって光をたくさん集めているからです。
マウナケアの山頂には、日本の「すばる望遠鏡」など各国の望遠鏡が設置されています。画像をよくみると、山頂付近にそれらの望遠鏡のドームが映っています。
この画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年2月23日にリリースされた「Images of the Week」です。
Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/J. Chu
(参照)NOIRLab