大マゼラン銀河を近赤外線で観測し可視光では見えない星々も映し出した | アストロピクス

大マゼラン銀河を近赤外線で観測し可視光では見えない星々も映し出した

近赤外線でとらえた大マゼラン銀河。ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVISTA望遠鏡で撮影された画像です。

大マゼラン銀河は、小マゼラン銀河とともに天の川銀河の伴銀河の1つで、地球から16万3000光年の距離にあります。

この画像では、可視光で見るよりもたくさんの星々が映し出されています。近赤外線で観測すると、銀河の一部を覆う塵の雲に隠されて可視光では見えない星も見ることができるからです。

オリジナル画像は、2万8638×3万1985ピクセルもある巨大なものです。サイズの小さな画像では、一見すると地味に見えるかもしれません。大きな画像で見ると、星の多さに圧倒されます。ぜひオリジナル画像を見てほしいところですが、ファイルサイズが1.6GBもあり、ダウンロードするのはなかなか大変です。下のリンク先では、ブラウザ上でスムースに画像をズームすることができますので、ぜひご覧ください。

https://www.eso.org/public/images/eso1914a/zoomable/

Image Credit: ESO/VMC Survey

https://www.eso.org/public/images/eso1914a/

この映像は、可視光の画像と、VISTA望遠鏡の近赤外線画像とを比較したものです。近赤外線で撮影することにより、塵に隠された星々が見えてきます。

Credit: ESO/VMC Survey

https://www.eso.org/public/videos/eso1914c/