国際宇宙ステーションから見た丸くない満月 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

国際宇宙ステーションから見た丸くない満月

この写真は、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された満月の写真です。とはいっても、映っている月はひしゃげていて、とても満月にはみえません。まるで鏡餅や饅頭のような形をしています。

この写真は、冒頭の写真の30秒ほど前に撮られたもの。この写真をみると、映っているのが満月だと分かると思います。

光は真空の宇宙空間から大気中に出たり入ったりするときに曲がります。また空気の密度によって、曲がり方が変わります。2枚目の写真は、下の方にうっすらと大気が青っぽく映っていますが、月はまだ大気の影響を受けていません。冒頭の写真は、ISSからみて月が大気の向こう側にあるために、月が大きくゆがんでみえているのです。

上の写真は2枚とも、ISSの第32次長期滞在クルーによって、2012年8月1日に撮影されたものです。

Image Credit: Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

https://eol.jsc.nasa.gov/SearchPhotos/photo.pl?mission=ISS032&roll=E&frame=11477