太陽に現れた巨大なコロナホール(2010年5月) | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

太陽に現れた巨大なコロナホール(2010年5月)

太陽の表面(光球)の上には「彩層」と呼ばれる層があり、その上に「コロナ」と呼ばれる上層大気が広がっています。この画像は、19.3ナノメートルの極端紫外線で、太陽のコロナを撮影したものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが、2010年5月27日にとらえました。

太陽の上のほうに暗い領域が広がっています。これは「コロナホール」と呼ばれる領域です。密度が低くて暗く、穴が空いたように見えることから名付けられました。この画像の場合は、鉄イオンが少ないため暗く見えています。コロナホールからは、高速の太陽風(荷電粒子の流れ)が宇宙空間に吹き出しています。

Image Credit: NASA/SDO

(参照)SDO