太陽の活動は活発な時期とおとなしい時期があり、およそ11年周期で繰り返しています。最も活発な時期を「極大期」、最もおとなしい時期を「極小期」と呼びます。上の画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)がとらえたもので、左が極大期(2014年4月撮影)、右が極小期(2019年12月撮影)の太陽です。
太陽活動の周期には1755年以来、極小期から次の極小期までを1周期として番号が付けられてきており、2008年12月から第24周期が始まっていました。第24周期の太陽活動は2014年に極大を迎え、その後はおとなしくなってきていました。
2020年9月15日、国際的な専門家グループからなるSolar Cycle 25 Prediction Panel(太陽活動第25周期予測パネル)が、太陽活動は2019年12月に極小となり太陽活動の第25周期が始まったと発表しました。太陽活動は短期的にも揺れ動くため、極小の判断には数か月が必要になります。
第25周期の極大期は2025年7月に来ると予測されています。太陽の活動が活発になると、太陽表面に黒点が増えて太陽フレアや磁気嵐が発生しやすくなり、人工衛星に障害が生じたり停電が起きたりなど、私たちの生活にさまざまな影響を与えることがあります。また太陽活動が地球の気候変動に影響している可能性もあり、今後の活動が注目されます。
Image Credit: NASA/SDO
(参照)NASA