この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機がとらえた木星の衛星イオの北極地域です。ジュノー探査機が2023年12月30日にイオに接近した際に撮影された画像で、2024年12月12日にNASA・JPL(ジェット推進研究所)が運用する「Photojournal」などに掲載されました。
画像下側の昼夜境界付近には、これまで認識されていなかった複数の山塊がそびえています。それらは中央の鋭い峰に隣接する側面が周囲の平地に向かって崩れているように見えます。これらの山頂のうち、高いものは3.7〜9.8キロメートルほどの高さがあります。
そこに見られる山々は全て、一部または全体が明るく白い堆積物に覆われています。この堆積物は内部から抜け出したガスから生じた二酸化硫黄の霜である可能性があります。
木星には「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの大きな衛星があります。イオの半径は1821.5kmで地球の月よりやや大きく、ガリレオ衛星のうち最も内側を公転しています。また、イオは太陽系で最も火山活動が活発な天体として知られています。
Image Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS Image processing by Gerald Eichstädt