天の川銀河で最も明るい星の1つを抱くカリーナ星雲 | アストロピクス

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天の川銀河で最も明るい星の1つを抱くカリーナ星雲

りゅうこつ座の方向、7500光年の距離にあるカリーナ星雲の一部をとらえた画像です。カリーナ星雲は、オリオン星雲の約7倍、260光年ほどの広がりをもっています。画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のデンマーク1.54m望遠鏡で撮影された画像を元に処理されたもので、2009年12月に公開されました。

カリーナ星雲には、天の川銀河の中で最も大質量で明るい星、りゅうこつ座イータ星(イータ・カリーナ)とHD 93129Aという2つの星が含まれています。

画像の左側中央付近で最も明るく見えているのが、りゅうこつ座イータ星です。知られている中で天の川銀河の中で最も明るい星で、おそらく太陽の100倍以上の質量があるとみられています。超新星爆発を起こす前の最後の段階にある「高光度青色変光星」の1つです。りゅうこつ座イータ星では両極方向にガスと塵の雲が広がっています。これは1843年に発生した大爆発の際に星から放出されたものだと考えられています。

Image Credit: ESO/IDA/Danish 1.5 m/R.Gendler, J-E. Ovaldsen, C. Thöne, and C. Feron.

(参照)ESO