火星の北極にある氷の崖 | アストロピクス

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火星の北極にある氷の崖

火星の北極には、厚さ約3kmの氷の極冠が存在します。極冠の端の部分は、高さ約800mの崖になっているところがいくつかあります。崖はほぼ垂直な氷壁です。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、そのような崖の1つを高解像度カメラHiRISEで撮影したものです。画像からは、崖がギザギザのブロック状に分かれていることがわかります。崖のふもとには、ブロックが落ちて転がっているのが映っています。

このような崖では、春になると雪崩が発生することがあります。画像はそのような雪崩を探索するために撮影されました。ただこの画像では雪崩は映っていません。

HiRISEのウェブページでは火星画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2023年2月15日に撮影されたもので、2023年5月3日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE