この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡がアンドロメダ銀河(M31)の一部をとらえたものです。アンドロメダ銀河は地球から約250万光年離れていますが、ハッブル宇宙望遠鏡により個々の星までも識別されて映っています。
「バルジ」と呼ばれる銀河中心部の膨らんだ部分が画像左側に見えています。黄色みを帯びたバルジのまわりには銀河円盤が映し出されており、外側へ行くほど星がまばらになっています。ところどころに見られる青い星の集団は、星団や星形成領域の位置を示しています。暗い部分は塵の雲で、奥にある星の光をさえぎって暗く見えています。
アンドロメダ銀河の見かけの大きさは満月の5〜6倍ほどもあり、ハッブル宇宙望遠鏡はこのような画像全体を一度に撮影することはできません。冒頭の画像は、ハッブル望遠鏡が撮影した7398枚の画像を合成して作られました。
冒頭の画像のオリジナルデータは26,004×9,289ピクセルもある巨大なものです。こちらはオリジナルデータの解像度のままで画像の中央付近を切り抜いたものです。
Image Credit: NASA, ESA, J. Dalcanton, B.F. Williams, and L.C. Johnson (University of Washington), the PHAT team, and R. Gendler
(参照)Hubblesite