今年4月、ハッブル宇宙望遠鏡の観測で発見された細長く伸びる光のすじが、銀河から弾き出されて銀河間空間を超高速で移動する超巨大ブラックホールの軌跡に形成された星々の輝きであるとする研究が発表されました。それに対してカナリア天体物理学研究所のJorge Sánchez Almeida氏らの研究チームは、その細長い謎の構造が、真横から見たバルジのない銀河である可能性があるとの研究を発表しました。
研究チームは、長さ20万光年のその謎の構造を、比較的近傍にあるバルジのない銀河IC 5249と比較しました。謎の構造の速度を分析したところ、銀河の回転から得られる速度と非常に似ていることが分かったとのことです。また想定される銀河の質量とその最大の回転速度との関係(タリー・フィッシャー関係)を調べたところ、まさにそれが銀河であることが分かったとしています。【1分で読む宇宙ニュース】