ハッブルが赤外線でとらえた馬頭星雲 〜 30 Years, 30 Images #23(2013年)

ハッブル宇宙望遠鏡が2020年4月に打ち上げ30周年を迎えることを記念し、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「30 Years, 30 Images」と題して、過去にハッブルが撮影した画像から、各年1枚ずつ選んで毎日公開しています。

冒頭の画像はその23枚目のもので、2013年4月に打ち上げ23周年記念として公開された画像です。オリオン座の馬頭星雲が赤外線でとらえられています。

実は「30 Years, 30 Images」に馬頭星雲が登場するのは2001年の画像に続き2度目。1度目の画像は可視光で撮影したもので、明るい星雲を背景にシルエットとなっている馬頭星雲の画像でした。馬頭星雲を赤外線で見ると塵を見通すことができるので、冒頭の画像のように星雲の内部が透けてみえています。

画像の枠外にあるオリオン座シグマ星からの強烈な紫外線が上から降り注ぎ、星雲をゆっくりと蒸発させています。馬頭星雲を取り巻くガス雲はすでに散逸しています。ただ馬頭星雲の上端部分は、塵を含んだ水素とヘリウムのガス雲の密度がやや高くなっています。その部分が傘のような役割をして下の部分が蒸発するのを防いでいます。馬頭星雲が崩壊するまでには、約500万年の時間が残されていると推定されています。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

https://www.flickr.com/photos/nasahubble/49576739538/in/album-72157713228021437/

https://hubblesite.org/contents/media/images/2013/12/3165-Image.html

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