はげしくうねる木星の雲をジュノー探査機がとらえた | アストロピクス

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はげしくうねる木星の雲をジュノー探査機がとらえた

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえた木星の大気のようすです。画像は木星の北半球の中緯度地域をとらえたもので、2020年4月16日にリリースされました。

画像には木星の雲頂のようすが映し出されています。はげしくうねる雲や渦が全体的に見られます。画像をよく見ると、周囲よりも盛り上がった明るい「ポップアップ」雲が、うねる雲のあちらこちらにあり、付近の暗い部分がより深いことが分かります。

ジュノー探査機は53日間で木星を1周する軌道をまわっています。その軌道は、木星の北極と南極上空を通る「極軌道」と呼ばれる軌道で、木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラを使い木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は、26回目の最接近時の2020年4月10日に得られた画像をもとに、“市民科学者”の一人、Kevin M. Gill氏が作成したものです。元画像を撮影したとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から8650kmの距離にいました。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Kevin M. Gill, © CC BY

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23803