昇る太陽と超巨大望遠鏡ELTドームのシルエット

この映像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2024年9月23日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開したもので、建設中の口径39m・超巨大望遠鏡ELT(Extremely Large Telescope)のドームの向こうに、太陽が昇っていくようすが映し出されています。

こちらは冒頭のタイムラプス映像を構成する画像の1枚です。

ELTは、南米チリのセロ・アルマゾネス(Cerro Armazones)山頂で建設が進められています。画像では太陽を背景に、ELTのドームがシルエットとなって見えています。

太陽の表面には「黒点」と呼ばれる暗い斑点が見えています。黒点では、太陽表面の他の部分より温度が低いために暗く見えています。黒点の数は太陽活動が活発になると増加します。太陽の活動周期は約11年で、次の活動極大期は2025年にくると予想されています。

Image Credit: E. Garcés/ESO. Ack.: N. Dubost
Image Credit: E. Garcés/ESO. Ack.: N. Dubost

こちらは昨年(2023年8月29日)撮影された画像です。今回の画像と比べてみると、ドームの建設が着々と進んでいることがわかります。ELTは2028年の観測開始を目指して建設が進められています。

(参考)満月を背景に浮かび上がる、建設中の超巨大望遠鏡ドームのシルエット

Main Image Credit: Häußler/ESO

(参照)ESO