この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河IC 1954です。IC 1954は、とけい座の方向、約4500万光年の距離にあります。中心部に細長い棒状構造があり、2本の渦状腕が渦を巻きながら外側へ伸びています。渦状腕に沿うように濃い塵の雲も見られます。
IC 1954をとらえたハッブル宇宙望遠鏡の画像は、2021年にも公開されたことがあります(「とけい座の棒渦巻銀河IC 1954 ハッブル望遠鏡が撮影」)。今回のこの画像は全く新しいもので、Hα線という赤い光のデータも含まれています。銀河円盤のあちらこちらでピンク色に輝いているのは、主に星形成領域です。
画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年9月23日に公開されました。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, J. Lee and the PHANGS-HST Team
(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧
(参照)ESA/Hubble