TGOが捉えた西日の射す火星のクレーター | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

TGOが捉えた西日の射す火星のクレーター

火星探査機トレース・ガス・オービター(TGO)が撮影した、火星の北半球にある直径6kmのクレーターの画像です。現地の夕方の時間帯に撮影されたもので、太陽光が西の方角(画面右下)の低い位置から当たっているためクレーターの半分が影になり、また画面全体に映る表面の凹凸も分かりやすくなっています。

クレーターの外側には、衝突の際に飛び出した物質によってクレーターから放射状に伸びるすじ状のパターンが見られます。一方、クレーターの壁の内側部分には、最近できた溝がみられます。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月14日に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。冒頭の画像は2021年12月3日にESAから公開されたものです。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA