木星氷衛星探査機JUICE、科学観測用カメラで撮影した月と地球の高解像度画像を公開

木星氷衛星探査機JUICEが、科学観測用のカメラ「JANUS」を使い、月・地球でのスイングバイ(フライバイ)の際に撮影した画像をESA(ヨーロッパ宇宙機関)が公開しました。JUICEは、日本も参加するESA主導の木星氷衛星探査計画です。

JUICEは2024年8月19日から20日(日本時間20日から21日)にかけて、月と地球で連続してスイングバイを行い、速度と進路を変更しました。この画像はその際にJANUSで撮影された月の画像の1枚です。

月・地球でのスイングバイ中のJANUSでの観測の主な目的は科学的な調査を行うことではなく、機器の性能を評価することでした。そのため、JANUSはさまざまな設定や時間間隔で撮影を行いました。

JANUSは、木星の衛星ガニメデでは1ピクセルあたり最高で2.4mの解像度で撮影を行います。これまで木星系に送られた探査機のカメラと比べ、50倍の解像度と範囲で氷衛星を撮影することになっています。

今回、大気のない月を撮影することで、ガニメデやカリスト、エウロパの撮影時にJANUSがどのように機能するかをテストしました。一方、大気のある地球の撮影は、木星大気の撮影に役立ちます。

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JANUS撮影の月画像

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JANUS撮影の地球画像

フィリピン、ルソン島が映っています。
フィリピン、ルソン島が映っています。
左側の暗い部分はハワイ島。
左側の暗い部分はハワイ島。
フィリピン付近の太平洋が映っています。
フィリピン付近の太平洋が映っています。
フィリピン付近の太平洋が映っています。
フィリピン付近の太平洋が映っています。

(参考)
木星氷衛星探査機JUICE、月・地球でのスイングバイ成功!
木星氷衛星探査計画「JUICE」 打ち上げ後の予定は? 何を探査する?

Image Credit: ESA/Juice/JANUS

(参照)ESA