国際宇宙ステーションから見た「サハラの目」(2023年12月撮影) | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

国際宇宙ステーションから見た「サハラの目」(2023年12月撮影)

この画像は、「リシャット構造」と呼ばれる地形を、ISS(国際宇宙ステーション)から撮影したものです。この同心円状の地形は、アフリカ、モーリタニア中央部にあります。

リシャット構造はサハラ砂漠にあることから、「サハラの目」「アフリカの目」などとも呼ばれます。直径40〜50kmもあり、宇宙から見ても目立つため、スペースシャトルやISSなどからよく撮影されてきた定番スポットの一つです。アストロピクスでもこれまで、ISSから撮影された写真を何枚も紹介してきました。

以前は隕石衝突によってできたクレーターだと考えられていましたが、実際には隆起したのちに風や水によって侵食されてできた構造だと考えられています。

こちらはリシャット構造の周辺部も含めて、冒頭の画像より広範囲を撮影したものです。画像はどちらも2023年12月30日に撮影されました。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

(参照)Gateway to Astronaut Photography of Earth(1)(2)