ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、しし座の棒渦巻銀河NGC 2903 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、しし座の棒渦巻銀河NGC 2903

2021年10月25日のハッブル宇宙望遠鏡の「今日の1枚(Picture of the Week)」として公開されたこの画像は、棒渦巻銀河NGC 2903をとらえたものです。NGC 2903は、しし座の方向、約3000万光年の距離にあります。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたものです。ACSは2002年、WFC3は2009年にハッブル宇宙望遠鏡に搭載されました。

こちらはACSやWFC3が搭載される前の2001年に、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したNGC 2903の画像です。WFC3と置き換えられるまで、ハッブル宇宙望遠鏡の主力観測装置だったWFPC2(広視野惑星カメラ2)で撮影されました。

2001年の画像と比べると、今回Picture of the Weekとして公開された画像はより高解像度になっており、また波長域も広くなっています。この記事に掲載している画像はどちらも解像度を落としてありますが、オリジナル画像は2001年のものが1478×1502ピクセルなのに対して、今回の画像は5903×3959となっています。

ハッブル宇宙望遠鏡は、スペースシャトルによる保守ミッションができるように設計されていました。2011年にスペースシャトルが退役するまで、合計5度の保守ミッションが行われ、装置の交換などが行われました(参考記事:ハッブル宇宙望遠鏡 〜 打ち上げまでの経緯と5回の保守ミッション)。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L. Ho, J. Lee and the PHANGS-HST Team

(参照)ESA/Hubble