この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたものです。キュリオシティがここ1年ほどの間、調査をしてきた地域であるゲディズ峡谷が映し出されています。
画像は2024年9月21日(4311火星日)と22日(4312火星日)にキュリオシティのマストカメラ(Mastcam)で撮影した341枚の画像をつなぎ合わせた360度パノラマです。撮影されたのは、キュリオシティがゲディズ峡谷から離れる直前の時期でした。画像の右の方には、キュリオシティの車輪の跡も映っています。また遠くにうっすらと、キュリオシティが着陸したゲール・クレーターの縁も見えています。
キュリオシティはここゲディズ峡谷で、初めて純粋な硫黄でできた岩を発見するなどの成果を上げました。(参考)探査車キュリオシティが火星で初めて純粋な硫黄を発見
こちらは360度パノラマ画像を加工したもの。マウスでドラッグするなどして視点を変えることができます。硫黄の岩がある場所のクローズアップ画像が、おおよその位置に合わせて画面内にはめ込まれているほか、車輪の跡(ROVER TRACKS)やクレーターの縁(DUSTY VIEW OF GALE CRATER RIM)などがどこに映っているかも示されます。
こちらの映像は、冒頭の画像を左から右へパンしたものです。
こちらは、硫黄の岩があるあたりのクローズアップ画像です。
(参考)「ゲディズ峡谷」関連記事一覧
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS