火星探査車キュリオシティがとらえた斜めに突き出した岩盤 | アストロピクス

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火星探査車キュリオシティがとらえた斜めに突き出した岩盤

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたもので、表面に露出した岩盤が映し出されています。この岩盤は「堆積礫岩」というタイプの岩で、小さな破片がセメントで固められています。斜めに露出しているのは、おそらく隕石衝突によって岩盤が傾斜したためだとみられています。

この岩盤の中には丸みを帯びた小石が含まれています。これは、キュリオシティが着陸したゲイル・クレーター内での水の流れにより石が持続的に摩耗したことを示しています。粒が大きいことから、風により運ばれたとは考えにくいようです。画像左下には、露頭が侵食されたことで地面に落ちた小石がたくさん映っています。

この画像は2012年9月15日(39火星日)に、キュリオシティのマストカメラの望遠カメラで撮影した画像をモザイク合成したものです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal