ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたネオワイズ彗星 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたネオワイズ彗星

Image Credit: NASA, ESA, STScI, Q. Zhang (Caltech) and Z. Levay.
Image Credit: NASA, ESA, A. Pagan (STScI) and Q. Zhang (Caltech)

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたネオワイズ彗星(C/2020 F3)のクローズアップ。ネオワイズ彗星は2020年7月3日に近日点(太陽に最も近づく点)を通過しました。

この画像は8月8日に撮影されたもので、彗星の核を取り巻く広大なガスや塵(「コマ」と呼ばれます)の一部、幅1万8000kmほどの範囲が映し出されています。「汚れた雪玉」と形容されることもある氷と塵からなる彗星の「核」は、小さすぎてこの画像では見えていません。核の大きさは4.8kmに満たないのかもしれません。

この画像には、一対のジェットがそれぞれ反対方向に核から噴き出しているのが映っています。これらのジェットは、氷が表面下で昇華した結果、ガスや塵が高速で噴出したものです。2つのジェットは、核から円錐状にでたガスや塵が核の自転によって曲げられて、扇状の構造になっています。

この動画はハッブル宇宙望遠鏡が3時間間隔で撮影した2枚の画像を順に表示したものです。Credit: NASA, ESA, Q. Zhang (California Institute of Technology), A. Pagan (STScI), and M. Kornmesser

(参照)HubblesiteESA/Hubble