直径15万光年の星々のリング〜ハッブルがとらえた車輪銀河 | アストロピクス

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直径15万光年の星々のリング〜ハッブルがとらえた車輪銀河

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた車輪銀河。ちょうこくしつ座の方向、5億光年の距離にあります。中心部のコアとそれを取り巻く星々のリングが印象的な画像です。

車輪銀河はもともと、天の川銀河と似た渦巻銀河だったとみられています。その銀河に小さな銀河が中心付近を通過することで、車輪のような形になったと考えられています。通過したのはおそらく画像右側に映る小さな二つの銀河の内のどちらかだとみられます。

石を池に落としたときに周囲に波紋が広がるように、小さな銀河が通過したことで銀河のガスや塵が外側へと追いやられました。圧縮されたガスから爆発的に星が生まれ、リングを形成しました。リングは天の川銀河より大きく、直径15万光年ほどあります。

Image Credit: Kirk Borne (STScI), and NASA

(参照)Hubblesite