X線と赤外線で見た「創造の柱」 チャンドラとウェッブのコラボ | アストロピクス

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X線と赤外線で見た「創造の柱」 チャンドラとウェッブのコラボ

この画像は、わし星雲(M16)にある「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ばれる領域をとらえたものです。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が中間赤外線でとらえた画像に、チャンドラX線望遠鏡がとらえたX線画像を重ねたものです。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像には、ガスと塵の柱状構造が映し出されています。生まれたばかりの幼い星もいくつか映っています。(参考記事)ウェッブ望遠鏡が中間赤外線でとらえた「創造の柱」

画像全体に散在する赤や紫に見える点が、チャンドラ望遠鏡がX線でとらえた画像です。これらの点は、大量のX線を放射する若い星を示しています。

わし星雲は、へび座の方向、約6500光年の距離にあります。星雲の中心部にある創造の柱は、大質量星からの紫外線や恒星風に耐えて残った、ガスと塵からなる柱状の構造です。

2023年5月23日、主にチャンドラX線望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータを組み合わせた新しい画像が4点、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで公開されました。今回紹介した創造の柱の画像は、そのうちの1点です。

Credits: X-ray: NASA/CXO/SAO; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI; Image processing: L. Frattare.

(参照)Chandra X-ray ObservatoryNASA