灰色のタマゴ? カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星メトネ | アストロピクス

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灰色のタマゴ? カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星メトネ

メトネはカッシーニ探査機の観測から2004年に発見された土星の衛星です。表面がなめらかな楕円体のような形状をしており、まるで灰色のタマゴのようです。

メトネは、衛星ミマスとエンケラドスの間の軌道を公転する、平均半径1.6kmほどの小さな衛星です。メトネのような小さな衛星は重力が小さいため、大きな衛星と違って球形になりません。

ミマスとエンケラドスの間には、アンテとパレネという小さな衛星も、メトネと似たような軌道を公転しています。

これらの3つの小衛星の起源には2つの説があります。3つの小さな衛星がミマスあるいはエンケラドスから分裂してできた可能性があるという説が1つ。もう1つは、ミマスとエンケラドスも含めた5つの衛星が、かつて土星に近いところに存在していた衛星群の生き残りである可能性があるとするものです。

画像は2012年5月20日に撮影されました。カッシーニ探査機は撮影時、メトネから約4000kmの距離のところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA14633

https://solarsystem.nasa.gov/moons/saturn-moons/methone/in-depth/