衛星レアの向こうに見えるディオーネと土星のリング | アストロピクス

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衛星レアの向こうに見えるディオーネと土星のリング

この画像は、土星探査機カッシーニが撮影したものです。画像上に見えるのは土星の衛星レアの南極域、中央下に見えるのは衛星ディオーネと土星のリングです。

撮影時、カッシーニ探査機はレアから約6万1000km、ディオーネから約92万4000kmの距離に位置していました。土星のリングはディオーネよりも手前にあり、ディオーネの南極域をわずかに隠しています。

レアは平均半径が764kmで、土星の衛星ではタイタンに次ぐ大きさの衛星です。ただ土星の衛星はタイタンがひときわ大きく、レアはタイタンの3分の1以下のサイズです。土星から約52万7000kmのところを4.5日で公転しています。一方のディオーネは平均半径562kmで、土星から約37万7400kmのところを2.7日で公転しています。

どちらの衛星も地球の月と同じように、常に同じ面を土星に向けながら公転しています。画像では、レアは土星とは逆側の面が、ディオーネは土星に向いた面が見えています。

画像は2011年1月11日に撮影されました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal