小惑星ベンヌから飛び出す粒子の謎 〜 発生メカニズムを説明する3つの可能性

NASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査機オシリス・レックスがとらえた小惑星ベンヌ。ベンヌの左側に、白い点がたくさん映っています。これらは一見、背景の星のように見えますが、そうではなく、ベンヌから放出された粒子が映し出されたものです。ベンヌ本体を映した短い露出時間(1.4ミリ秒)の画像と、粒子を映した長い露出時間(5秒)の画像を合成したものです。

オシリス・レックスは2018年12月4日にベンヌに到着、その後12月31日にベンヌの周回軌道に入りました。画像が撮影されたのは、周回軌道に入った1週間後の2019年1月6日のことです。このような粒子の放出は、1月19日、2月11日にも観測されました。

2019年12月6日に発表された論文で、粒子が放出されるメカニズムとして、3つの可能性が指摘されています。1つ目は、メテオロイドという微小天体の衝突によって粒子が放出された可能性です。2つ目は、温度変化によって表面の岩石が壊れて粒子が放出された可能性。ベンヌは4.3時間で自転しており、昼と夜とで大きく温度が変化します。3つ目は、水蒸気の放出による可能性です。それにより岩の亀裂などに圧力がかかり粒子が放出された可能性があります。

Image Credit: NASA/Goddard/University of Arizona/Lockheed Martin

https://www.nasa.gov/feature/goddard/2019/osiris-rex-explains-bennus-mysterious-particles

https://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=7553


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