近いけれども暗い矮小銀河ESO 540-030 〜 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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近いけれども暗い矮小銀河ESO 540-030 〜 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

ハッブル宇宙望遠鏡が矮小銀河「ESO 540-030」をとらえた画像です。

ESO 540-030は地球から1100万光年あまりの距離にあり、ちょうこくしつ座銀河群に属しています。ちょうこくしつ座銀河群は、私たちの天の川銀河を含む局部銀河群から最も近くにあることもあり、南天で最も明るく見えるいくつかの銀河を含んでいます。ただESO 540-030のような矮小銀河は一般的に暗いため観測が困難です。

画像の背景には、ESO 540-030よりもはるか遠方にある銀河が多数映り込んでいます。渦巻銀河や楕円銀河、不規則銀河など、それらの銀河の形はさまざまです。十字の形に伸びる明るいすじを伴う天体がいくつか見えています。これらはESO 540-030よりも手前にある天の川銀河の星です。

画像は2011年8月29日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble